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『FX戦士くるみちゃん』は、FXで大金を取り戻そうとする大学生たちの判断が少しずつ崩れていく様子を描いた漫画です。主人公・福賀くるみが目指すのは、亡き母がFXで失った2000万円を取り戻すこと。かわいい絵柄とは対照的に、含み損やロスカットが生活や人間関係へ食い込んでくる重さがあります。
「投資で成功していく話」というより、損を認めたくない気持ちや、一度うまくいった経験が次の判断をどう狂わせるのかを見る心理劇です。FXの専門知識がなくても人物の感情は追いやすく、数字の意味が分かるほど怖さが増していきます。
10巻の出版社の紹介では、萌智子が起業した会社へ新入社員が加わります。相場での勝ち負けだけを追うと、登場人物の生活がどう変わったかを見落としがちです。くるみが「取り返す」ことにこだわる序盤と、仕事を始める仲間が増える後半を比べると、お金の話が人間関係へ広がっていることが分かります。
1巻で分かるのは、かわいさと金銭描写の温度差
1巻では、くるみがFXを始める理由から、最初の取引が感情へ与える変化までを追えます。日常会話の軽さと、口座の数字が動く場面の緊張感が自分に合うかを見極めやすい巻です。
価格や配信状況は各ストアで変わることがあります。
母の2000万円を取り戻すことが、くるみの出発点
福賀くるみは20歳の大学生。母を追い詰めたFXの損失2000万円を、自分の取引で取り戻そうとします。最初から「利益を積み上げたい」のではなく、「失った分を元に戻したい」という目標を背負っているところが、この物語の危うさにつながっています。
少し利益が出れば「もっといける」と感じ、含み損が出れば「ここで確定したくない」と考える。相場の上下そのものより、そのたびに判断の理由が変わっていく過程が細かく描かれます。
怖いのは損失額より、損切りできない理由が増えていくところ
本作では、含み損がただの赤い数字で終わりません。学費や生活費、過去の成功体験、家族への思いと結びつくことで、「今切れば負けになる」「もう少し戻るかもしれない」という感情が強くなっていきます。
価格が少し戻ると安心し、逆方向へ動くとそれまでの判断を正当化したくなる。その揺れが繰り返されるので、読者は危険だと分かっていても人物の選択を見届けたくなります。相場を題材にしながら、人が自分の失敗を認める難しさを描いているのが大きな読みどころです。
くるみだけでなく、4人のお金との距離感が違う
くるみの周囲には、小金萌智子、山師芽吹、高根やす子が登場します。同じ相場を見ていても、知識や経験、生活の余裕が違えば取れるリスクも違います。
慎重さが正解になるとは限らず、大胆さがそのまま強さになるわけでもありません。人物ごとの価値観を並べて見ることで、「なぜその場面でその判断を選ぶのか」が作品の面白さになります。
明るい絵柄なのに、安心して読める話ではない
丸みのあるキャラクターと日常的な会話が続いていても、取引画面の数字は待ってくれません。大きな損失が出る場面にもコミカルな表情が混ざりますが、その後の影響まで軽く処理されるわけではありません。
そのため、かわいい絵の投資コメディを想像して読むと印象はかなり違います。金銭的に追い詰められる描写や、判断を誤っていく心理を楽しめる人には刺さりやすい一方、安心できる日常ものを探している人には重く感じる場面があります。
最新10巻では会社へ話が広がる。11巻は未発表
原作はでむにゃんさん、作画は炭酸だいすきさんで、月刊コミックフラッパーに連載中です。最新10巻は2026年9月18日発売。9巻は同年1月22日発売で、11巻の発売日は10月15日現在未発表です。10巻は最終巻ではありません。
10巻では萌智子の「もちもち企画」へ新入社員が入り、歓迎会で資産運用の話題が出ます。序盤のくるみが一人で損を取り返そうとする怖さに対し、ここでは先輩の言葉や職場の空気が、別の人の判断に影響します。取引額だけを見るより、誰の話をどんな立場で聞いているかに注目すると、10巻で増えた怖さが見えてきます。
電子書籍には分冊版11もありますが、これは2023年配信の商品で、単行本11巻ではありません。単行本を10巻まで持っている人が、数字だけを見て分冊版11を買っても、その先の新刊にはなりません。
アニメは放送中。木曜の先行配信と火曜の一般配信
TVアニメは2026年10月1日から放送中です。dアニメストア、ABEMA、U-NEXT、アニメ放題は毎週木曜22時から先行配信、Prime Video、DMM TV、Hulu、Netflixなどは毎週火曜22時から順次配信です。
カンテレの通常枠は木曜25時45分で、暦では金曜1時45分です。第1話と第2話には25時55分開始の例外がありましたが、第3話から通常枠となります。公式の放送・配信日程と、利用する局の番組表が目安です。
この作品紹介は特定の金融商品や取引を勧めるものではありません。




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